子供が「犬を飼いたい」と言ってきたら

ガニング亜紀

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(photo by Pezibear )

先日、南カリフォルニアで活動しているジニー・タトル氏というドッグトレーナーのサイトに、ユニークなトレーニング方法が紹介されているのを目にしました。「ふんふん、面白いじゃないか」と読みながら大いに共感したので、皆さんにもシェアしたくなりました。正真正銘プロフェッショナルのドッグトレーナーであるタトル氏が真面目に勧めているこの方法、実は犬ではなくて、初めての犬を飼いたいと言う子供のためのトレーニングなのです。

「犬が欲しい~。犬を飼おうよ。ちゃんと自分で世話するから。」というのは、国を問わず子供がペットをねだる時の定番の台詞。親の方もついつい「責任感を学ばせる良い機会かもしれない。」などと思って犬を飼い始めたら「思っていたよりずっとたいへんだった!」というのも共通のよくある光景のようです。

タトル氏は「子供が犬を飼いたいと言ってきたら、本物の生きた犬を迎える前にトライアル期間を設けてみてはどうでしょう。」と提案しています。 トライアルの期間は1ヶ月でも2ヶ月でも、子供の年齢に合わせて設定します。用意するものはぬいぐるみの犬。ちゃんと名前もつけてあげます。ここでは仮にポチとしましょう。トライアルには家族全員が参加します。

まずは今までよりも毎朝1時間早く起きて、ぬいぐるみのポチを連れて散歩に行きます。散歩の時間は30分。子供だけではなくて大人の家族メンバーも一緒です。散歩は雨が降ろうが雪が積もろうが必ず出かけます。犬を飼うというのはそういうことだからです。散歩の途中で近所の知っている犬に出会って、その時もしもタイミングが良ければウンチを拾う練習もさせてもらいましょう。(もちろん犬の飼い主さんがOKを出した場合のみ)

ポチには専用の場所を用意して、日中はそこで過ごしてもらいます。段ボールにタオルを敷いたものなどでOKです。学校から帰って来たら必ずポチのところに「ただいま」と声をかけに行くようにします。もしも家族全員が日中の長い時間を留守にするようなら、昼休みなどに可能であれば一旦家にもどってポチに声をかけます。(はい、ぬいぐるみに声をかけに帰って来るんですよ。大真面目な話です。)

夕方にはもう一度ポチを連れて散歩に出かけます。真夏に暑すぎる場合は日が暮れてからでも良いですが、とにかく1日2回の散歩は必須です。ポチの夕ごはんの時間には家族の誰かが必ず家にいるようにしておきます。

もしも子供が「子犬が欲しい。子犬から飼いたい。」と言った場合には夜間トイレの時間もトライアルに組み入れます。子供が夜ベッドに行くのが10時だとすると、午前1時に目覚ましを合わせておいて1時になったらポチを連れて外に出て5分間待機します。午前4時にももう一度目覚ましをセットして同じことをします。生後8週齢の子犬が排泄を我慢できるのは3時間とされているので、子犬を家庭に迎えたら夜中のトイレはセットで付いてくるものなのです。もしこの部分にのみ音をあげてしまったら、成犬を迎えることを検討してみるのも良いでしょう。

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(photo by jackmac34 )

1ヶ月なり2ヶ月なりのトライアル期間を無事に終えて、それでもまだ家族みんなが犬と暮らしたいと思っているならば合格です。けれどポチは本物の生きた犬よりもずーっと静かでおとなしくて、絶対にイタズラもトイレの失敗も怪我や病気もしないのだということは、改めて心しておかなくてはなりません。

子供のためのトライアル期間と書きましたが、これは親にとっても同じく自分が犬に向き合う気持ちが試される機会になります。ぬいぐるみと散歩に行ったり話しかけたりと、一見バカバカしく思えますが、頭の中で想像するだけでなく実際によく似たシチュエーションを作って体を動かすことで、より鮮明にイメージが出来上がります。毎朝1時間早く起きたり、夜中のトイレタイムを疑似体験しておくことは「こんなはずじゃなかった」を回避するための(少なくとも軽減するための)良い案です。

子供に「犬が欲しい」と言われても、最終的に決定を下すのも、犬の命に責任を持つのも親の役目です。ですからトライアル期間で親が「これは無理」と思えば、飼わない選択をすることも子供のための教育です。責任を取れないことはやらないというのも、責任感を学ぶ良い機会だからです。

犬を迎える前のトライアル期間は、子供だけでなく初めて犬を飼う人ならばぜひ取り入れて欲しいものです。ぬいぐるみの部分は抜きにしても、毎朝夕の散歩と食餌の時間に家に居ることを1~2ヶ月実行してみるだけでも、心構えが変わったり、場合によっては諦めるきっかけになるかもしれません。

実際、犬との暮らしは制約や不自由だらけで、掃除や洗濯の連続で、泣きたくなったり途方にくれたりする瞬間が山盛りです。けれど、犬が全身で愛情を表現してくれる時、どんな苦労も忘れてしまうのは皆さんもご存知のとおり。ぬいぐるみのポチが教えてくれる苦労の先にあるものを、子供達がそれぞれに掴んで欲しいなあと思います。

【参考サイト】
doggenie.com

 

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