車中の犬と事故のリスクin U.S.A

ガニング亜紀

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Labradors about to be taken home

(photo by IDS.photos)

車社会のアメリカ。ニューヨークやサンフランシスコなど一部の大都市を除いては、車無しで生活をすることは出来ません。

しかし意外なことに、連邦法でも州法でも車の中のペットをシートベルト等で抑制する規則がほとんどないのです。

唯一ハワイ州の州法で、運転中のドライバーの膝の上に犬を乗せることが禁止されているのと、ミシガン州トロイ市の条例で同様の規制があるのみです。

実際、小型犬を膝に乗せて運転をしているドライバーを見かけることは珍しくないし、それよりももっと頻繁に見かけるのは助手席でちょこんと座っているあらゆるサイズの犬達です。もちろん、ほとんどの犬はシートベルトを着用していません。

犬が動きを制限されていないということは、万が一事故に遭った時や急ブレーキをかけた時に犬や人間にとって危険というだけでなく、車の中で好きなように動き回る犬自体が事故の原因になってしまうリスクを非常に高くしているわけです。

アメリカ自動車協会(AAA、日本のJAFのようなもの)によると、ドライバーが2秒視線を路上から逸らしただけで、事故に巻き込まれるリスクが2倍になるということです。助手席にいる犬を撫でようとしたり、膝の上に座らせた犬が興奮したりして事故を起こす例が非常に多いのです。

2011年にAAAが全国の犬の飼い主1,000人にアンケートを取ったところ、ドライバーの5人に1人が、犬がフロントシートに来るのを抑えるためにハンドルから手を離したことがあると言っています。

その他には

  • 運転中に犬を撫でる 52%
  • ブレーキを踏む時に犬を抑える 23%
  • 運転中、犬と遊ぶために後部座席に手を伸ばす 18%
  • 運転中、犬が膝に乗るのを許したことがある 17%
  • 運転中に犬に食べ物を与える 13%
  • 運転中に犬の写真を撮る 3%

これらは言うまでもなく、事故のリスクを大きく高める行動です。

アンケートに協力した人々のうち、実に83%が動く車内で犬を自由にさせておくことは危険だと認識しているにも関わらず、実際にクレートや犬用シートベルトを使っている人は16%しかいませんでした。

さらに39%の人々は、クレートやシートベルトを使うことを考えたことすらなかったと言っています。

2009年の警察と政府の統計によると、同乗したペットに気を散らした結果起こった事故による死亡者は5474人、負傷者は44万8000人にも上ると言われています。

IMG_0477.jpg

これは我が家の犬のドライブスタイル。ハーネスの紐の短さと胸のクッションがチョイスのポイント。以前はハーネスの留め金とシートベルトの留め具をカチッとはめ込むタイプのものをつかっていたが、強度の点で心配だったのでシートベルトに通して使うものを採用。衝撃時の重力1360kgまで耐えるというものを選んだが、それが実証される機会がないことを祈るばかり。

また、自分は安全に運転していても、予期せぬ事故に巻き込まれることもあるのが交通事故の怖さ。

追突された衝撃や急ブレーキで、犬がフロントガラスの方に飛ばされてしまうこともあるし、それはそのまま犬やフロントシートに座っている人間の命を危険に晒すことにつながります。

幸いにも事故そのものでは軽傷や無傷で済んだのに、興奮した犬が外に出てしまって他の車に轢かれたり、行方不明になってしまうという悲劇も多く報告されています。

また意外な盲点としては、ドライバーの救助に当たった救急隊員や警察官が車中にいた犬に襲われてしまうという事態も少なくありません。犬は愛する飼い主を守ろうという一心からの行動ですが、これは確実に救助活動を大きく妨げてしまいます。

これらの二次的な悲劇も、車中で犬の行動が制限されていれば防げるわけです。

アメリカの例を挙げてお話しましたが、日本でも車中の犬の状態は同じようなものではないでしょうか。

犬の車内安全確保の具体例は、過去にも京子アルシャーさんや藤田りか子さんが紹介しています。
今一度、万が一のことを考えてチェックしてみて下さいね。

<関連記事>
犬の車内安全確保 その1
犬の車内安全確保 その2
犬の車内安全確保 まとめ
スウェーデンの犬連れドライブ事情 車搭載ケージについて

<参考記事>
The Bark "Risky Business"

 

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