子供と犬 (1)

京子アルシャー

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子供が生まれたら犬を飼いなさい。
子供が赤ん坊の時、子供の良き守り手となるでしょう。
子供が幼年期の時、子供の良き遊び相手となるでしょう。
子供が少年期の時、子供の良き理解者となるでしょう。
そして子供が青年になった時、自らの死をもって子供に命の尊さを教えるでしょう。
(ヨーロッパの言い伝えより)

今回は我が家ではすっかり日常の「子供と犬」がテーマ。

犬が子供に抱く感覚は子供の成長段階によって変わってくる。生まれたては不思議な存在、ハイハイは四つ足、2歳児は怪獣、3歳過ぎればようやくヒトの類、しかしまだまだ大人のヒトとは異なるものとしてとらえる。

この先子供の成長段階ごとの犬との接し方についてお話しよう。

新生児と犬

非常に残念で悲しいことだが「子供が生まれたから」を理由にこれまでかわいがっていた犬を手放す人は多い。思っていたよりも子供に手がかかり、犬の世話をすることが難しいというのはまだマシな理由の方で、中には親戚などから「犬は汚いから」と手放すことを奨められ、その通りにしてしまう飼い主だっている。

犬はたしかにヒトよりも雑菌を持っている、しかしそれが決してネガティブな方向にのみ働くかといったらそうではない。なぜ先進国にはアレルギーの子供が多いのか?その理由についてはこの数年あちこちで取り上げられているので細かくは説明しないが、衛生的過ぎる環境で子供が育つと体内の免疫機能は暇をもてあまし、本来攻撃対象でないはずのものに反応し始める。これが発症した形がアレルギーだ。

適度な雑菌との接触を持ち、適度に免疫力を働かせることがそもそも自然であり、雑菌を全て悪者扱いにして無菌の常態で子供を育てるなんてかえって自殺行為のようなものだ。
たしかに子供は無菌状態でこの世に生まれてくる。だから生まれたばかりの子供をいきなり雑菌まみれの環境に置くのは危険と考えられるが、しかし子供は無防備で生まれてくるわけではなく、お腹の中で母親からの移行抗体をもって生まれてくるのである。

生まれてからは初乳を飲むことでも抗体を譲り受け、母親が持っている抗体の種類をわけてもらうわけだからけっして完全無防備なわけではない。子供が生まれる何年も前から犬を飼っている母親の体には犬と一緒に暮らす周辺環境への抗体があり、子供はそれを受け継ぐのだ。

とはいえ、移行抗体にも限度があるし、なにも「新生児を犬の横に置け」というのではない。そして新生児の存在を確認しようと犬だって執拗なほど寄ってくるから、雑菌が理由ではなくルールを持って接することを教えるつもりで犬との距離は適度に保ちたい。

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生まれた子供が退院する前日に、見舞いに来た主人に使用済みの紙おむつを持ち帰ってもらい犬に予告。翌日犬と臭いの主は対面した。家では最初のうち子供を床に寝かせることはせず、ひとりで寝かせるときには柵のあるベッドの中、もしくは腕に抱き、犬との接触を管理した。これは子供の成長に伴い、徐々に変化してゆくことになる。

ここで我が家の経験をお話しすると、私達は子供が生まれ退院する前日に子供が使った紙おむつを自宅に持ち帰り、犬に匂いを嗅がせてその存在を犬に予告した。予告の翌日に子供を連れて帰宅してからは、まず子供の足元から匂いを嗅がせ、数日かけて頭の方へと誘導、その際必ず犬を褒め接し方が正しいと教えるのを欠かしてはいけない。犬が子供のそばに来たときにやたらと拒否したり、「ダメ」を連発するのは犬の心理を混乱させ子供という新しい家族の存在をネガティブに印象付けるのでタブーである。

犬が先住の場合は犬の立場をとにかく立ててやるのが問題回避のコツ、自分よりも後から来たヤツの存在が犬の立場を揺るがすのは多頭飼いを始めるときと同じだ。

家族の意識が子供に集中してしまうのは当たり前、だからこそ家族はあえて犬に意識を向けてこれまでと変わらぬ関係であることを強調してやらないと、犬は鬱になったり焼きもちを焼き、飼い主の目を盗んで不満をぶちまけることにもなりかねない。鬱の場合は食欲不振が第一症状、焼きもちの場合はトイレ以外の場所での排泄や攻撃性で家族の注目を引こうとするので絶対に見落とさないように。

子供が寝ている時間は出来るだけ多く犬に時間を割き、また乳母車でも抱っこでもおんぶでも良いから子供を連れて長時間犬と一緒に散歩に出掛けるのを日課としたい。

子供に対しポジティブな第一印象を持った犬はその後子供とうまく暮らしてゆける可能性がとても大きくなり、将来子供にとって大事な存在となることは間違いない。

子供と犬 (2)
子供と犬 (3)

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